仏の里

仏の里国東の朽ち果てていく石造文化を一つでもご紹介しようと

思いたち我が家の周辺から始めることにした。

国東は六郷満山、仏教文化の栄えた所であり、石仏がたんぼのあぜ道にまである。

そして今忘れ去られようとしている文化財なのである。


その9

ユウ君の散歩道・山コースから少し外れた高台に「宮地神社」がある。

集落では一番見晴らしが良く、上流は集落の全てが見られていた。

下流は集落はもとよりその下流域から瀬戸内海までも見渡せるすばらしい景観であった。

今では木々が伸び放題となって見渡せるのは下流域のみとなっている。

以前、さくらの咲く頃に酒、肴、握り飯などを作り集落の花見の場所であったという。

数年前、地元篤志が境内の整備をし、今年、有志が集まり下流域の集落と瀬戸内海が

見られるほどに雑木の伐採を行い現在の状態となった。

子供の頃の神社正面からの参道石段は草に埋もれほんの一部が残るのみである。

石段の復元は農道の拡幅工事や山林開発によって不可能となっている。

宮地神社は明治30年代(100年ほど前)に作られた?石造りである事から

現在もその姿は変わっていない。

一年2回の村の神社の祭典の時にしめ縄が取り替えられるのみで

御参りする人もないようだ。

私の子供の頃(約60年前)は川向こうのメイン道路から参道の石段から神殿まで

見る事が出来て、この場所に来なくてもお参り出来ていたのを思い出す。

このページのBGMは国東情話(原曲一輪草)のオルゴールです。

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