思い出の通学路
五月晴れの空を眺めながら50年以上前に歩いて小学校へ通った通学路を歩いてみた。
片道1時間かけて通学していた頃を思い出しながら二人と一匹の時間である。
利生禅寺の屋根は草葺屋根から瓦葺の屋根に変わり、川は毎年の
台風で氾濫していたが護岸工事が行われすっかり変わっている。
小さな田んぼも区画が整理されて大きな田んぼに変わった。
公民館もなく何かの集会はお寺で行なわれていたが今では公民館が出来、
災害時の一時避難場所として使われている。
木蓮が咲き、遅咲きの八重桜が見頃を迎えていた。
道路は拡幅され、舗装され昔の面影は何処にもない。
ただ山々だけは変わっていないように見える。
校区の通学路に唯一つだけあるトンネルだけ昔のままである。
暗く寂しいトンネルであったが大声で話すと反響し大きく聞こえ、ますます怖さを増した。
高学年になるとトンネルを通らずに山越えをする事を覚え最高の遊び場となりました。
20分も歩くと遊泳禁止を言われていたが夏になると帰り道に泳いだ池に着く。
新緑が眩しく藤の花も満開でありました。
道幅も狭く草の生えたこの道路は舗装もされておらず、たまに通る車の跡が
溝となり雨の日は濁流が流れその中に入って遊ぶことも楽しみの一つでありました。
民家もない山道を歩くと突然に開けてくる。
山越えの通学路からは遠くの山の緑が鮮やかでありました。
麦わら屋根の民家が点在する集落は瓦屋根に変わり、交通量も多くなったが
懐かしい通学路は50数年前の思い出を話しかけてくれているようでありました。
まだ半分も歩いていないが到底学校までは歩けそうにない。
この写真左手奥に小学校がある。 続きは又歩く事にしよう。
2008/5/4